いつもお世話になっている、秋田県鷹巣の鳴海しげおさんの「彩景を謳う」写真展がいよいよ明日からスタートします。 まずは仙台フジフイルムフォトサロン、そして秋田では、アトリオン、大館、最後は角館の「ぷかぷ館」と各地を巡回致します。
ぷかぷ館では、4/19〜5/21の開催です。 皆様、是非ご覧になってください。

鳴海しげお 巡回写真展「彩景を謳う」

  • 2013.3/14 – 2013.3/19
    開催地:富士フイルムフォトサロン仙台
  • 2013.3/22 – 2013.3/25
    開催地:秋田市アトリオン2F
  • 2013.4/12 – 2013.4/15
    開催地:大館市文化会館
  • 2013.4/19 – 2013.5/21
    開催地:角館町 ギャラリー&カフェ ぷかぷ館


【推薦文】

「彩景を謳う」によせて・・・
「ひとみさん、写真っておもしれなあ〜」杯を重ねるにつれ、鳴海さんはいつもニコニコしながら語りかけてくれました。私も何の気兼ねもなく、思ったことを話します。こんな飲み会を何回も重ねてきましたが、最後はいつも決まって「さて、また明日から写真撮りにいぐが〜」の一言でお開き。この言葉で私も撮影に対する意欲がわいてきたものでした。このようにお世話になった鳴海さんの写真展「彩景を謳う」がいよいよスタートしました。若輩者ながら、感謝の気持ちを込めて、初めての推薦の一言を書かせて頂きました。

「大館にすごいアマチュアカメラマンがいるよ!」。30年も前、私が角館で助手を初めていた頃から、鳴海さんのお名前はいつも伝え聞いておりました。当時は様々なコンテストで常に上位を占め、しかも4×5版の大型カメラでキッチリと風景を切り取る。プロも顔負けの腕前だとその名を轟かせておりました。
 当時から大型カメラにこだわり、そして今も銀塩写真、フイルムにこだわり撮り続けている鳴海さん。仕事が一区切りついた頃からでしょうか。あれだけ荒らした(失礼)コンテストに出品することもなくなり、ほとんどの時間を自分の作品作りに費やしてきたようです。
この世界もなんとなくコンテスト至上主義に傾き、なにやら審査員に向けて写真を撮っているアマチュアカメラマンが増えてきたように思える中、鳴海さんは常に風景と対峙し、真摯に自分と向き合いシャッターを押し続けてきた方だと思います。
奇をてらうことなく、静かに東北の風景を切り取った作品に、私もその場へ立ち、時間を共有しているかのような錯覚さえ覚えました。そして東北に流れる静謐な時間を感じました。
鳴海先輩、これからも私たち後輩カメラマンたちのために、いつまでもそのスタンスで撮り続けてください。

                  秋田県在住写真家 小松ひとみ