2006年11月17日
本屋さんをのぞいてみた。
久しぶりに本屋さんをのぞいてみました。
何を買うわけでもなく・・・いわゆるブラブラしました。
そんなに本を読む方ではありませんが、今年亡くなられた吉村昭氏の小説が大好きで、ほとんどの本は読ませて頂いています。数々の素晴らしい作品を残されましたが、もう新作が読めなくなったことにものすごく寂しさを感じています。そして生き様・壮絶な死に様も吉村氏らしかったです。
「熊嵐」・「破獄」・「高熱隧道」。そして「漂流」もいいですね。山に何日かはいる時は吉村氏の単行本を必ずカメラバックに入れていきます。今年の冬山には「零式戦闘機」と短編もの5編が入った「水の葬列」を持って行きました。結局なかなか晴れずに「零式戦闘機」は二度も読みました。
吉村氏のコーナーを覗いてから、ぶらっとカメラ雑誌のコーナーへも立ち寄ってみました。たくさん出版されている雑誌を久しぶりに覗いてみてちょっと感じたことがありました。
それは写真のタイトルがどれもこれもものすごく凝っていること!
なかにはタイトルにごまかされそうなぐらい、写真よりも目立っているタイトルもありました。
タイトルを隠して写真だけ見てみると・・・オイオイ・・・というのもありました。
確かにタイトルは重要ですが、まずは写真で思いを伝えるというのが第一。そしてタイトルは添え物!刺身で言うならツマのような物!そんな風に考えてましたから最近の傾向に少し驚きました。
そしてもう一つ正統派風景というか、すきのないビシッとした風景が少なく、時間がかかっただろうなあ・・・と言う写真が少なく、いわゆるお立場の有名所の場所で皆同じように撮っていて、しかもやたら切り取り写真ばかりが目立っていました。これも一つの流行りなのかもしれませんね。
明らかにコンテスト狙いと思えるような写真が多い様な気もしました。
そんな流行りに流されていいのかなあ???おもしろいのかなあ???そんな風に感じました。
それとは対照的な吉村氏。写真と比べるのはたいへん申し訳ないような気がしますが・・・
氏の作品は地道な調査の元に書き上げられたものが多く、それにかかった膨大な時間とエネルギーに感服させられます。そこが読む人を引きつけ、感動を与えてくれるのだと思います。
氏の作品を読むたび、写真もこうでなくていけないぞ。薄っぺらい小手先の写真ではいけないぞ。そんな風に思うのです。
寒い寒い雪山に氏の本を持って行くのもそんな理由からで、氏の地道な活動の上に発表された作品から「我慢」や「待つ」ことの大切さを学び、自分の心を奮い立たせているんです。
なかなか吉村氏のように結果を残すことが出来ないのが玉にキズですが・・・・
本屋さんでこんな事を考えました。
投稿者 hitomi : 21:53
2006年11月14日
毎日雨・雨・雨・・・
良く降る雨です。そんなんで暫くぶりに事務所でのんびり日記書いてます。
前回が竿灯の夏祭りの日記だったのに、今はもう晩秋!そろそろ里にも初雪の知らせが届く季節なのに全然日記更新せずにごめんなさい。
なぜか、とんでもなく忙しかったです。その割にいい写真が撮れたかというとそうでもありませんが・・・
今年の紅葉を振り返ってみました。・・・まずは9月下旬、標高の高い山の山頂周辺はとてもきれいに色づきました。毎日山歩きでしたが、お天気がイマイチでした。
でもなんとか2〜3日は紅葉のピークと天気とのタイミングが合い、まずまずの滑り出し!
その後、ものずごい低気圧が東北を通り抜けた為、1300メートル位から1000メートル位までは、紅葉した葉は吹っ飛ぶし、もうすぐ見頃と言う所も影響をうけイマイチの色づき!
ちょっぴり中休み!もう今年は駄目かなあ・・・なんて諦めかけていたのですが・・・
なんと・・・その後は急激な冷え込みも手伝い劇的に綺麗になりました。
特にブナの森はこの突風が幸いしたんですね、軽く間引きされた森の巨木達の下で、いつもは色づく前に枯れてしまっていた臨床の低木達にもたっぷりの太陽が降りそそぎました。
森は一面真っ黄、黄!・・・久しぶりにブナの綺麗な黄葉を見ました。
樹冠にはブナ・ミズナラ・トチの巨木が。そして目線の先には真っ黄色のクロモジやレモンイエローの
コシアブラ。そしてカエデやモミジの鮮やかな赤。とにかく美しかったです。
おまけに秋のブナの森は、イコール・・・・もちろんキノコ!!!
森を案内してくださった方は、この辺の山すべてを熟知している仙人みたいな方。いつも帰りには持ちきれないほどのキノコをおみやげに頂くんです。感謝・感謝!
まずはキノコの撮影をして・収穫して・そしてお家に帰ってからキノコ汁でビールを一杯!・・・一石二鳥、一石三鳥とはこの事。これぞ秋の醍醐味ですなあ〜・・・・
そうそうすぐ食い物の話に脱線してしまいますが、肝心の紅葉後編のお話ですが・・・その後も台風も上陸せずに順調な色づきのままゆっくり里へ降りてきました。里のモミジも素晴らしい赤に染まりました。・・・ここ暫くの間雨続きなのでせっかく赤く染まったモミジももうおしまいかもしれませんね。
それでも今年の紅葉は久しぶりにとても良かったように思います。
キノコは雨が少なく、不作でしたがそれでも充分に楽しませてもらいました。
まもなく里にも雪の便りが聞こえてきます。
秋田では熊さん出没のニュースもあまり聞かなくなりました。
熊さんに習って私もそろそろ冬眠準備です・・・
投稿者 hitomi : 17:41
2006年08月26日
竿灯追っかけ撮影&テレビ番組のお知らせ
大好きな夏祭り。
昨年はとことん西馬音内に通いましたが、
今年の夏祭りは、竿灯に通いました。
いつものように練習段階から半端じゃなく通いました。
その甲斐あって、まずまずの写真を撮ることが出来ました。
そして竿灯の素晴らしさを再確認。
祭りが人を育てるということも感じました。
そんな竿灯追っかけの模様がちょっぴりテレビに映ります。
お話のメインはある町内の兄弟の竿灯にかける日々のドキュメント番組。
そして夜竿灯だけでは見ることの出来ないもうひとつ竿灯の顔。
昼の妙技会にスポットをあてています。
私も出来上がりはまったっく見ていないので今から楽しみです。
放送は、AKT秋田テレビ・9月2日午後1時30分から一時間です。
良かったら見てください。きっと竿灯のイメージが変わると思いますよ!

投稿者 hitomi : 21:41
2006年07月21日
仕事の引き際
サッカーのワールドカップが終わり大分経ちますが、私、自他共に認める今回引退をした中田の大フアンです。それもとってもミーハーなファンなんです。
中田の所属したチームのユニフォームも少しはもってるし、中田関連の本はほとんど買ってるし、もちろん1万円もした写真集だって持ってる・・・ちょいと前まではご飯を食べる部屋には中田の大きなポスターも貼ってあったし(しっかりラミネートでカバーして)・・・どこがいいの?ってよく聞かれるけど、ファンたるもの好きなことに理由はない!とにかくファンなんです。
しいていえば、同じ体育会系の選手を経験したものにとって「え〜・・・ありえな〜い!」という行動や言動を次から次ぎへとはじきだし・・・しかもそれらは私が現役のときに思っていても、やりたくても出来なかったこと。しゃべれなかった事!・・・・だからいつも「うんうんわかるわかる」そんな風に中田を応援していました。
今回の突然の引退宣言はビックリしたというか、やはりというか・・・私のなかではご苦労さんとしか言いようがありませんが、中田らしい終わり方でした。ただ最後に暫くの間ピッチの上で倒れていた状況は少し違うなぁ・・・と感じています。さらっと終わってほしかったなあ。
まあこれは私の希望だけど・・・・終わったことだし。
それよりもちょっと好きになったのはジダン!これもおなじ体育会系から言わせてもらえばせっかくの最後の花道格好良く終われたはずなのにそれを自ら台無しにしてしまったジダン!
な〜んか人間くさ〜い!・・・二人を比べることは出来ないけれど、今回の事で私自身も仕事の終わり方・引き際について結構考えてしまいました。
理想はやっぱり最盛期に引退することかなあ?スポーツじゃないからいつ引退というラインは引くことは難しいことだけど・・・
写真だって「え〜こんな写真撮ってるの」・・・なんて言われたくはない。でも誰だって年はとるもの。体力・気力は年々衰えていくはず・・・私自身写真は多分死ぬまで撮って行くだろうけど、大きな仕事はあと10年と考えています。イヤイヤ5年かな?まあ10年できれば本望!
後は年金で老後のゆったり写真を撮っていければいいなあ・・・出来れば少し枯れた様な写真が撮れるようになったら最高!
山行きも今はまだ怖さよりもちょっぴりだけど撮りたい思いが勝つので出かけていますが、それも怖さが少しでも勝てば行くこともなくなるような気がします。
10年後どうなってるかなあ・・・まあ、あまり先のことは考えず、まずは明日はどこに撮影にいくか考えよう!・・・というか今日の晩酌の肴何にしよう???今はそっちの方が大事!!!
投稿者 hitomi : 14:36
2006年06月10日
大雪のご褒美?
そろそろ東北も梅雨の時期がやってきましたね。
しばらくの間櫻前線追っかけ。そして一息つく暇もなく今度は新緑の撮影で走り廻っておりました。秋田で生まれ育った私にとって一年の中で一番心躍る季節。瞬く間に過ぎ去っていきましたが、気がついたらもう6月!日記も全然更新せずにごめんなさい!
というのも・・・弁解ではないのですが、今年の新緑、特にブナの新緑がとても綺麗だったからなんです。葉っぱの緑がとにかく鮮やかで美しくて・・・写真の出来は別にしてとにかく例の如く撮りまくりました。そして今年の新緑の美しさの秘密を私なりに考えてみました。
まずは今年のブナは花が非常に少ない。ブナの花は少し茶色い所があるので遠目でみると葉っぱの淡い緑の色を濁してしまうのですが、その花が少ない為に若葉本来の美しさが林一面に広がったようです。
そして次に思うことは、昨年の新緑は一昨年の秋の台風の影響であまり鮮やかな緑が出なっかた為、特に今年が美しく思えるのではないでしょうか?
そしてもう一つ。昨年からの大雪の影響が大きいのではないでしょうか?!
物理的に言えば、大雪だった分いつもの年ではブナの芽吹きの頃にはすっかり雪も消えてしまう様な所でも残雪が残り、林の下の低木が雪に隠されすっきりとした写真を撮ることができました。
でも、でも、でも! そんなことよりもまず一番感じたことは、やはりあの大雪に耐えてようやく春を迎え、自らの力で幹の廻りの雪をも解かし、そしていつにも増して美しい若葉を広げる様を見ていると、ブナにとっても私にとっても「よく大雪に耐えて我慢しましたね!」という自然からの贈り物なんじゃないかなあ〜?・・・と。
毎年季節はめぐり確実に春はやってくるけどこんなに雪の多い年は「本当に春は来るのかなあ?」なんて思うときもあるんです。だから今年の新緑は私にとっても本当に待ち遠しくて・・・・「やっときたね!」そんな嬉しい気持ちで林を歩いていました。待ちこがれた気持ちがより一層感動の気持ちをふくらませてくれたんだなあ・・・とやっぱり大雪のご褒美なのかな?なんて思っていました。
投稿者 hitomi : 15:43
2006年04月19日
日本三大夜櫻
皆さん日本三大夜桜というのをご存じですか?東京の上野公園・新潟の高田公園そして青森県の弘前公園だそうです。その話を聞いてどうしても新潟の高田公園の夜桜を見たくなってしまい急遽新潟へと車を走らせました。
新潟までは約800キロ。とにかく遠い!東京にいくよりも高速料金もかかるし、満タンに入れたガソリンもとちゅうで補充しなくては間に合わないし・・・・
でも道中が過酷なほど櫻への期待は倍増し、どんな櫻なんだろうとワクワクドキドキ!
目的の高田公園には約9時間かかり夕方4時に到着。ホテルで休む時間も惜しみ早速夜桜撮影のロケハンへ!
ところが膨らむ期待とは裏腹にはっきり言ってちょっぴり期待はずれ!
櫻の本数は確かに多いですが・・・・これが日本三大夜櫻?と首を傾げてしまいました。確かに高田市民にとってはオラホの櫻でお花見するなら高田公園で!という市民憩いの場所ではあると思いますが、日本で三本の指に入るとは考えもんです。
なぜ三大夜桜なのか考えました。その意味はもしかして広さ?巨大さ?
そこで私も考えました。高田公園が日本三大夜桜と言うなら私だって身長は174センチ。それなら私だって身長でいくなら日本三大女性カメラマンに間違いなく登録出来るはず・・・・・
冗談はさておき、これから櫻前線もみちのくを北上します。日本なんとか・・・という言葉に惑わされず地元の櫻をしっかり撮らねばと思っております!
投稿者 hitomi : 13:36
2006年03月16日
プロの仕事
一応なんとか私もプロのカメラマンとして写真で御飯を食べていますが、どこからどこまでがプロなのか良く分からない場合が多いと思います。写真でお金を頂けばもうプロなのか?
そんな疑問はどこまでもついて回ります。
そんななか先日八幡平の冬山に登ってきました。
冬山に入る場合はとにかく準備段階からたいへん。楽しさ半分、怖さ半分、ワクワクドキドキ!
そんな複雑な思いの中、機材や装備の点検。食料の準備、そして天気図とにらめっこ!
いつどのタイミングで入るのかが一番難しいです。
そしていざ入る日を決めたら真っ先にお願いするのが地元の案内の方です。
冬山に入る時は必ず案内の方をお願いします。絶対に過信は禁物。それは夏山でも同じ事で、始めての山には必ず地元の案内の方にお願いしています。
今回は岩手側から入山の為岩手の案内の方にお願いしました。
この案内人がとにかく凄かった!
行きも帰りも猛吹雪。特に入山の日はルートの半分以上の行程はホワイトアウト。そんななか、なんと近道をして予定より一時間も早く目的地の山小屋に到着!途中一回だけちょっぴりコースから外れた様ですが(私は全然気がつかなかったんですが)すぐに元のルートに引き返しルート修正!風の吹いてくる方向が変わったのでルートから外れたことに気がついたようでした。おまけに重い機材もかなり背負ってもらっているのに嫌な顔一つせずに笑顔の案内。これぞ本当のプロだなあと感激しました。
撮影の方も天気図の読みがあたって三日目には快晴!なんとか思い通りの写真を撮る事が出来ました。
八幡平は名前の通り山頂は平ら!晴れるととにかく360度のパノラマでこの世の楽園状態ですが、吹雪かれると山頂のピークがないだけに非常に迷いやすい場所。案内人の力添えがあって初めて撮れた写真だなあと、改めて感謝 感謝!
本当のプロとはこんな人の事を言うのだなあといたく感心した山行きでした。
投稿者 hitomi : 18:31
2006年01月07日
大雪の教え!
我が家には小さな、小さな中庭があります。丁度事務所の窓からその中庭を望む事が出きるので、結構生き抜きに窓からの景色を眺めたりするんですが、今年はその中庭がすっかり雪で覆われてしまいました。かすかに空が見える程度で、ちょうど中庭に巨大かまくらが出来た状態です。今もそのかまくら?を眺めながら日記をかいています。
今年の雪はとにかく半端じゃないです。このままでは生活にも支障を来すどころか命の危険も出てきそうです。山の積雪量も半端ではないので、表層雪崩の危険は例年以上です。どんな事が起こるか予測が付かないので、安易に山には入る事ができない状態ですね。
平地でも様々な弊害が起きています。先日は交通機関が完全にマヒ状態!秋田新幹線も開業以来の終日運休。
買い物に出掛けようと思っても道は悪いし危険だし、時間はかかるし、お店にいっても魚は冷凍物ばかり、野菜も高い。追い討ちをかけるようにガソリン、灯油は高騰!ホントいい事がありません。
そんな中、一昨日夕焼けを撮ろうと思い近くのたんぼにでかけました。不覚にもカンジキを忘れてそのままズボ足で雪原に足を踏み入れてしまいました。
これが大失敗!!!
やはり今年の雪は半端ではありませんでした。腰まで抜かる雪に悪戦苦闘。若いころはよくラッセルしたものですが、さずがにカメラと三脚を背負って腰までの雪の中を進むのは至難の技!
結局夕焼けもあまり良くなく目差す撮影ポイントまでももちろん到達することもできずに、日が暮れてどんどん暗くなっていく中、一人深雪のなかでもがき苦しんでいたのでした。なんとか無事帰ってこれたものの、万が一途中に穴や湿地帯でもあれば大変な事になっていたなあと恐くなりました。
”すぐそこだから”という安易な油断と”雪の恐さは知っているつもり”なんて言う自分自信の驕りと過信から軽はずみな行動をとってしまったと深く深く反省!
何千メートル級の山であろうが、そのへんの田んぼであろうが、自然の怖さは同じ。決して甘く見てはいけない。そう大雪から教えられた思いでした。
投稿者 hitomi : 19:14
