今月の一枚・2004年11月
里の紅葉は真っ盛りですが、暦の上ではもう冬。二十四節気の「立冬」です。
冬の季節風も吹き出し、日差しも弱まり、日暮れも早くなってきます。
この時期、晴れた日の早朝には放射冷却現象が起こり、濃い霧が立ったり、霜がおりたりするので普段とは違った光の写真を撮ることができます。道ばたの雑草もいつもとは違う輝きを見せてくれたり、なにげない落ち葉もゆく季節を惜しむかのように光り輝きます。でもそれも束の間。太陽がさしてくると露も霜もみるみる内に解けてしまいます。
ちょっと待って〜なんて叫びながら太陽とおっかっけっこ!
日陰を探し、構図を決め、よしスタンバイオッケーなんていってるとこんどは自分の吐く息で霜を解かしてしまったり・・・とにかく時間帯も少ないので焦ってしまいます。
写真は道端でよく見るエノコログサです。単純な構図ですが、とにかく霜の美しさを撮りたくて何も考えずに撮った写真です。リングボケが出来るレフレックスレンズを使用したために霜の輝きをうまく表現出来たと思っています。