今月の一枚・2009年3月
「スプリングエフェメラス」カタクリなどの春のはかない草花をそう呼ぶそうです。
木々達が芽吹く前の短い期間に林床のひだまりで一生懸命にけなげに咲いています。
カタクリは万葉集にも「かたかごの花」として登場しますが、花が咲くまでは実生から八年もかかるといわれています。しかも蟻さんが実を運びます。「う〜ん物語だな・・・・」と思いながら撮影をした記憶があります。
この写真は今から二十年も前に撮影したものです。その後毎年カタクリは撮影していますが、これ以上のカタクリはまだ撮れていません。今年こそは納得するカタクリ撮りたいものですが、まずはこの美しい姿を見て春が来た喜びを感じたいと思っています。