今週のフォトリウムは岩手県盛岡市「岩洞湖」の凍てつく朝の映像をお届けします。
西高東低の冬型の気圧配置が多くなってくる1月。
日本海側は連日鉛色の空・・・
秋田に住む私は、たまには青空を拝みたいなあ・・・と、
晴れる確率の高い太平洋側へ撮影に向かうことが多くなってきます。
この日も前日の天気予報で岩手側は晴れマーク。
しかもかなり冷え込むという予報・・・
普通ならコタツでぬくぬくしていたいところですが、
そこは風景写真家の性か、がぜん闘士が湧いてくるのでした(笑)
目的地は「本州で一番寒い」と言われている盛岡市薮川に隣接する「岩洞湖」。
薮川は1945年にマイナス35℃を記録、
2000年代に入ってからもマイナス26℃台を複数回たたき出しているので、
現代においても本州一の極寒の地です。
(なんと「日本のシベリア)とも呼ばれているそうです・・・)
湖の(人造湖)周囲の総延長は約42km、
雪が深くなってくると奥のエリアには行くことができなくなりますが、
この日はなんとか目的地まで車で行くことができました。
外気温はマイナス17℃、
迎えてくれたのは湖面に出現した毛嵐とフロストフラワーと呼ばれる氷の花。
寒さも忘れてしまうぐらいの美しさにしばし見惚れた朝でした。