2025/07/23 白鷹町
山形県 紅花摘み

今週のフォトリウムは山形県の紅花摘みの様子をタイムラプス映像でお届けします。
数年前に撮りためていた映像です。

7月中旬、全国の紅花生産量の6割を占める白鷹町で紅花摘みの様子を
一週間ほどかけて撮影してきました。
通っているうちに、花摘みの方達とも次第にお友達に・・・「
明日の朝はここからスタート!午後はここから始めて向こうまで・・・」などと、
教えてもらえるようになっていきました。
そんなアドバイスのおかげで撮らせてもらった今回の映像です。
「摘み取るエリアは計画的に、大変な作業だけど楽しくリズミカルに、
というのがモットーです!」とも教えてもらいました。
撮影している私まで笑顔にしてくれる紅花摘みのキュートな皆さまとの時間は
忘れることができません。

そもそもの目的は、松尾芭蕉が紅花を見て詠んだ
「まゆはきを 俤(おもかげ)にして 紅粉の花」という句をリスペクトするが故の撮影旅。
句の内容は・・・一面に咲き誇る紅花の花姿が化粧に使うまゆはきを連想させる、
という情景を描写したもの。
紅花がやがて口紅になることを考えると、女性の美を象徴する花として、
より深い意味合いを持つ艶っぽい句とも言えますね。
ですが、仕上がったタイムラプスは当初とは大分かけ離れた
可愛らしい内容となってしまいました(笑)

紅花には葉や茎にトゲがあります。
このトゲがあるため、紅花を摘む際には朝露でトゲが
柔らかくなる早朝に摘み取るのが一般的だとか。
芭蕉はこのトゲのことをわかって句を読んだのでしょうか?
もしかして「綺麗な花にはトゲがある。綺麗な紅花にもトゲがある。」
とチクリともじったのでしょうか?
・・・こんなことを想像しながらカメラを回していました。
ただし、白鷹町の紅花摘みの皆さんは、作付け面積があまりにも広大なため、
朝だけの作業では間に合わず、炎天下で一日中作業を続けていました。

口紅を手にした時、その美しい紅を作るために
トゲと格闘しながら作業している皆さまのことを
ちょっぴり思い浮かべていただければ嬉しいです。

紅花の歴史などはこちらからご覧ください
https://www.nmai.org/beni/rekishi.html

撮影 小松ひとみ
使用カメラ 富士Xシリーズ