朝焼けもせず、どんよりと重い雲が田沢湖に広がっていました。
今日は無理だなとあきらめかけた時、急に雲が切れて外輪山から光が差し込み、瞬く間に光芒となりました。
一瞬の出来事でしたが、何とか撮影することが出来ました。
三脚を立ててスタンバイが出来ていたから撮れた写真です。
このような場合、まわりが犠牲になっても光を強調したい場合は少しマイナス補正が必要です。背景に黒のスペースが多い場合はなおさらですね。

この写真を撮影したのは２０年も前になるでしょうか、バスケット選手を引退し、写真と出会い、熱中し、無我夢中で写真を撮り始めた頃の写真です。
助手の仕事の合間、時間がゆるすかぎり毎日、毎朝、車で３０分ほどの田沢湖に通っていたときに撮ったものです。
技術もなにもなく、とにかく撮りたい！・・・その思いだけでした。
この頃の写真を見るたびに、へたくそながら燃えるような心で写真に向かい合っていた自分を思い出します。
２００５年新年を迎え、体力は到底かなわないものの、この頃の小松ひとみを見習うべく、この写真を今月の一枚に選んでみました。
今年も頑張ってまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。