「徒然日記」が訛って「づれづれ日記」に!? 笑いあり、時に涙ありのドタバタ撮影秘話や日常のあれこれをお届けします。

ホームページで紹介しておりませんでしたが、河北新報社主催の写真コンテスト「河北写真展」の審査を今年度担当させていただきました。
http://blog.kahoku.co.jp/event/2010/08/post-11.html
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/10/20101015t13034.htm
昨日、仙台の河北新報社にて審査を行いました。東北芸術工科大学東北文化研究センター所長の赤坂氏と共に厳正な審査をさせていただきました。
応募作品数も2585点と例年よりも大幅に増えたとのことで審査のしがいがありました。たくさんの御応募に感謝致しております。
審査結果は平成22年11月19日(金)の河北新報朝刊紙上とホームページ「コルネット」に発表されます。皆様お楽しみに!
写真コンテストの審査をさせてもらうたびに感じる事なんですが、やはり最終的に審査に残る写真というのは、見る者を引きつけ、心に強く残る写真です。当たり前のことのようでそれがなかなか難しい。でも、何百点、何千点と写真をみてもそれらの写真は心にきっちりと残ってきます。
その違いは何だろう?と帰りの新幹線で考えました。
やはりテクニック云々、デジタルなのかフイルムなのか?の前に、作者のハートだと思いました。作者の感動がいかに表現できているか・・・それに尽きるよう思います。その感動をカメラに収める為に初めてテクニック云々が出てくるのだと思います。
そしてちょっと厳しい意見を言わせてもらえば、どこかのプロが撮った写真、どこかのコンテストで入賞したような写真をまねている作品が数多くありました。そろそろアマチュアの方達も、そんなつまらない撮り方から卒業する時期がきているように思います。もう一段ステップアップして、もっと足元をしっかりと見、自分の目で被写体を探し、表現して欲しい。そんなふうに感じました。そして全国各地の有名どころを網羅するような、つまらない撮り方は私たちプロに任せておけばいいのです。
以前の誇り高いアマチュアはプロを馬鹿にしていたところがありました。
それは、所詮プロの写真は金儲けの手段。我々アマチュアは、自分と向き合い、地域を見つめ、時間をかけ丁寧に鋭く被写体と向き合っている。そんな自負がありました。
私も何人もの尊敬するアマチュアカメラマンがいらっしゃいました。
写真の道具も技術も格段と進歩はしてきていますが、プロアマ問わず、カメラマンの品格はなんだか以前より落ちてきているように思います。ちょっと辛口意見でしたが、私自身に向かってのメッセージでもあります。
もう一度自分自身もこのコンテストで感じた事を自分に問いかけて見ようと思っています。
来年度は誰が審査を担当するかはまだわかりませんが、選者はだれであろうとも、この「河北写真展」は、地域密着コンテストということはもちろんのことながら、ただコンテストとして終わるだけではなく、入賞者はたくさんの方に見て頂けるステージが用意されてといるという事(藤崎本店で11月19日〜24日)が素晴らしいと思います。是非とも来年度に向けてよい作品作りに励んでいただきたいと思います。
特に、食部門は地域ならではの素材が未知数にあるとおもいますので、来年がとても楽しみな部門だと思っています。
では審査を終えての一言でしたが、小言っぽくなってしまいました。
年ですかね〜。
最後に、違う新聞社で恐縮ですが、朝日新聞に連載させていただいている「あきた時評」に、食文化について書いた私の記事がありますので、本日掲載してみます。そちらも見て頂ければ幸いです。