私が小学校3〜4年の頃まで我が家は魚屋さんでした。「鉄橋の下のいさばやさん」と呼ばれ親しまれていました。そのせいでしょうか？魚をみると異常に興奮してしまい、その為魚にまつわる失敗談は数々！
なかでも忘れられないのが今から4年前の独立して間もない頃、秋田県八森町・岩館での事。ここは秋田では唯一手漕ぎ木造船を使用してのハタハタ漁を行っている所。なんとか拝み倒して船にのせてもらったまではいいものの、船一杯のハタハタを目の前にして頭の中は真っ白！
気がついたときにはカメラはハタハタと一緒に海中の網の中・・・があ〜ん！
・・・そこで今年こそはとリベンジに燃えハタハタ豊漁のニュースを聞き車を八森へと走らせました。
いきなり行って船に乗せてくれるかな？と心配はあったのですが・・・
港に着くとすぐに船の親方に運良く遭遇！
私の顔を見るなり「おや〜カメラおどした(落とした）ネッチャンでねが、いぐきた！船さのるが？」・・・ということですぐに船に乗せてもらうことが出来ました。
撮影後も他の漁師さんやおばちゃん達にまで「カメラおどしたネッチャンだが？」と質問される始末。もしかして私八森ではちょとした有名人？・・・・
帰り際親方は「今までいっぺ（たくさん）カメラマンを船さのせだどもネッチャンだげだな写真こもってきてけだのは・・・ほらハタハタ持っていげ！」・・そういえば4年前の撮影後写真パネルを持ってお礼に伺っていたんだっけ！・・・ということで持ちきれないほどのハタハタをゲット！幸せな幸せな一日でした。
今年のハタハタは型も大きくしかも安いので我々消費者にとってはありがたいのですが・・現場の漁師さんのたいへんさを見るにつけもう少し高値がついてもいいよな〜と思うのであります。