「徒然日記」が訛って「づれづれ日記」に!? 笑いあり、時に涙ありのドタバタ撮影秘話や日常のあれこれをお届けします。

フェイスブックでは時々近況をお伝えしているのですが、日記の方はしばらくご無沙汰ですみません。
日々なんとか最低限の仕事はこなしているものの、写真展終了後の震災地への訪問後、私の中ではなんとなく時間がそこから進んでいないような感じがしています。
写真展の疲れもあったのですが、プラス震災地のあまりの惨劇に言葉を失い、全身が痛み、動かなくなりました。
今まで感じたことのない恐怖感に連日さいなまれました。
それは今まで経験した事のある恐怖とは別ものでした。
森や山に一人で入る時に感じる恐怖、それは「生」に対する恐怖感でした。でも震災地で感じた恐怖感は「生がそこに存在しない」恐怖感でした。
今だに、ニュースであのがれきをみると全身に痛みが走ります。今確実にあのがれきの山にも「生」が戻りつつあるはずですが、まだ三陸海岸に向う勇気はでてきません。
今私は何もできぜ、みすぼらしくここでたじろいでいます。なさけないです。すみません。という思いで一杯です。
冒頭から暗い話で恐縮でしたが,ちょっと嬉しいご報告もさせてもらいます。
ぷかぷ館も震災の被害を受けしばらくお休みを頂いておりました。実は私自身は再開を断念していました。大家さんのご好意で営業させていただいているので、これ以上大家さんにはご迷惑はかけられない。三年もやらせてもらったし、楽しい思い出もたくさんできました。ちょうど潮時だなあ〜とやめる方向まっしぐらでした。
ところが嬉しい誤算が・・・・「ぷかぷ館」をなくしてはいけない!と友人達が代替え地を探して来てくれたり、なかには「ぷかぷ館再建募金」を集めましょう。と申し出てくださったり・・・改めて皆様に愛してもらっていた事に心より感謝した次第です。
そして大家さんからのありがたい言葉「僕が全部直してあげるから、またぷかぷ館を再開して、たくさんの人に小松さんの写真をみてもらってください。」・・・・
まさかの展開に感激し,言葉もでませんでした。そんな大家さんのご好意でぷかぷ館は再開させていただくことになりました。
ギャラリー運営はとっても大変です。でもその数十倍の喜びや出会いがあります。そしてここをオープンしていなかったら、タンスの肥やしになっていた自分の分身のような写真達が額装され、スポットを浴び、たくさんの方達に見てもらうこともなかったでしょう。嬉しいことです。
あと何年続けることができるかわかりませんが、もう一踏ん張りしようと思っています。
そして再開にあたりぷかぷ館にスタッフが新加入しました!「藤原智香子さん」「ちかちゃん」って呼んでください。時々私の写真整理の手伝いをしてもらっているので、常駐はしておりませんが、明るくて元気!そしてたよりになるスタッフです。館長の姉優美子ともどもどうぞ宜しくお願いいたします。
いろいろ駄文を書き綴りましたが、ようやくこうして皆様にご報告できる元気が少し出てきました。
まだまだ本調子ではありませんが、立ち止まり、後戻りする事も必要だと思っています。もうしばらくは鈍行列車の旅のように進んで行きたいと思っています。
ぷかぷ館は『日本の色 紫 」を開催中です。濃い色,薄い色,昔は色を表す言葉は全て紫でした。ぜひお越しくださいね。